高校生の子供がわきがで悩んで…

高校生の子供がわきがで悩んで…

高校生で、子供が急にわきがを発症!

私も主人もわきがではなく、身近にそういう人もいない人生を過ごしていました。そのために、わきがというものが実際、どういうものなのが知識がまったくなかったのです。子供も、中学生までは体臭問題に悩むことはありませんでした。それが、高校1年生の夏休みのことです。私が出先から帰ってくると、子供がひとり部屋で寝転がって漫画か何かを読んでいました。そのとき、ツンという臭いが鼻についたのです。まるで生ゴミのようで、最初は「どこかで何かを腐らせてしまったかな?」と思いました。

あちこち探してみましたが、それらしきものは見当たらず。その日は、不快な気分ながらも、諦めることにしたのです。翌日、また外出から戻ってみると、同じような悪臭が部屋に漂っていました。「今日こそは、絶対に発見してやる」と必死になって、ゴミを探したのです。すると、こともあろうか、悪臭の犯人は子供でした。何とも言えない体臭が漂っており、わきの下の臭いをかぐと吐き気をもよおすような感じでした。母親の癖になんとひどい言葉を発するんだと思われるかもしれませんが、これほどひどい臭いは過去にかいだことがありませんでした。そこで、「すぐにシャワーを浴びろ」と浴室に子供を連れて行きました。洋服も全部洗濯機に放り込みました。

シャワーを浴びると、少しはましになりました。しかし、翌日もその翌日も、その臭いが消えることがなかったのです。そこで、「もしかしたら、悪い病気なのでは?」と心配するようになりました。まず診療所に連れて行ってみました。すると、「お母さん、これはわきがですよ」と年寄りの先生に言われました。さらに「病気ではないので、特に治療はできない」と言われたのです。それでも納得がいかず、今度は皮膚科を尋ねてみました。そこでも、治療というのはないと言われましたが、さまざまな対処法を教えてもらいました。

まず、何よりも重要なのは腋毛処理だということでした。腋毛に汗や雑菌などがたまるだけでも悪臭を放つのに、そこにアポクリン汗腺からの分泌液が入ると、最悪なわきが臭を発生するということでした。そこで、嫌がる息子の腋毛を全部剃るように命令したのです。男の子で初めて毛を剃るのは、確かに恥ずかしかったでしょう。でも、私はこの悪臭にとても耐えられる状態ではなかったのです。愛する我が子なのに、同じ部屋にいるのも嫌だと感じるほどでした。

そして、「この状態で子供を学校に送ってしまうと、周りもそう思うのでは?」と思ったのです。母親がこんなに不快に感じるのですから、あかの他人ともなればなおさらです。男の子同士はともかく、女の子には嫌われてしまうに違いないと感じました。いじめられるのは目に見えています。そこで、「これは夏休み中に何とか改善しなければ…」となったのです。そこから、私のわきが対策研究が始まったのです。熱心にネットや書物を読み漁り、ありとあらゆる改善策を仕入れました。評判のいい制汗剤も、あちこちから取り寄せて、何個も購入しました。

 

本気でわきが対処に取り組む!

私には到底我慢できない悪臭なのですが、不思議なことに、子供には自覚がないようでした。自分の臭さに、まったく気づかないようなのです。ちょっと不思議でしたが、自分の臭いというものは、感じにくいものなのでしょうか?私は、とにかく悪臭を消すために、購入しまくった制汗剤を片っ端から子供に試すことにしました。たくさんありましたが、まず香りのついているものはよくありませんでした。それ自体は非常によい香りなのですが、わきがの臭いと一緒になると、気分が悪くなる悪臭に変化するのです。

これはよくないと思い、完全に無臭のものだけを使うことにしました。さらに、スプレーではなくクリームのほうが、汗をしっかりと抑えるようでした。本人は、クリームのベタベタした感じが嫌だといいましたが、背に腹はかえられません。長時間、汗を抑えてもくれるので、何度もスプレーするよりも経済的でもあると思います。それから、わきがは、内側から悪臭がにじみ出てくるということも知りました。これは、食生活に大きな原因があるようです。たとえば、動物園で肉食動物と草食動物を見ても分かるように、肉食獣はとても臭いものです。これは人間にも同じことがいえるそうで、お肉が多い食生活では体臭の原因になるとか。

そこで、うちでは野菜中心の食事にかえるようにしました。子供は最初の内は物足りなそうでしたが、だんだんと食生活に慣れていきました。朝は、以前はベーコンエッグなどを食べていたのに、フルーツだけでもよくなったほどです。そうやって、できるだけの対処をして迎えた新学期ですが、高校で特に子供がわきがを指摘されることはないようです。中には、わきがに悩んで不登校になってしまう子供もいるというので、我が家の場合は、本当に夏休みに気づけてラッキーだったと思います。もし、学校で誰かに指摘されていたら、心の傷となってしまったかもしれません。また、今のところは腋毛を剃って、制汗剤でなんとか臭いを抑えられていますが、もし症状が悪化するようなら手術も視野にいれようかなと思っています。

この先、忙しくなったり、いろいろやるべきことが増えると、ついわきが対策を忘れてしまうことがあるかもしれません。そのせいで、仕事や恋愛、結婚に支障をきたすようなことは、親としては食い止めてあげたいのです。ですから、アポクリン汗腺という悪臭のもとを絶ってしまうのがいいと思うのです。まずは手術に関しての情報を集め、同時にお金も貯めて、出来る限りのことはしてあげたいという気持ちでいます。それに、今までは体臭に悩む人のことを、心のどこかで「たかだか臭いくらいで…」と思っていたところがありました。

でも、実際に自分の子供で経験してみて、いかに深刻な問題か分かりました。こんなに強い悪臭が、まさか人間の体から発せられるとは本当に驚きです。今のところ、本人は全然気にしていないのが唯一の救いです。ですので、このままつらい思いをさせないように、しっかりとサポートしていこうと思っています。